へブル人への手紙の著者は, 神の子が天使たちより優れていることを説明しました。

天使は神の子になることはできません。しかし, イエスは神の子であり, 神は彼の父です。(へブル人への手紙1:5, 詩篇2:7, サムエル記Ⅱ7:14)

へブル人への手紙1:5 神は孰の御使に曾て斯くは言ひ給ひしぞ『なんぢは我が子なり、われ今日なんぢを生めり』と。また『われ彼の父となり、彼わが子とならん』と。

詩篇2:7 われ詔命をのべんヱホバわれに宣まへり なんぢはわが子なり今日われなんぢを生り

サムエル記Ⅱ7:14 我はかれの父となり彼はわが子となるべし彼もし迷はば我人の杖と人の子の鞭を以て之を懲さん

すべての天使たちは, イエスの神の子を崇拝しています。(へブル人への手紙1:6, ペテロの手紙Ⅰ 3:22)

へブル人への手紙1:6 また初子を再び世に入れ給ふとき『神の凡ての使は之を拜すべし』と言ひ給ふ。

ペテロの手紙Ⅰ 3:22 彼は天に昇りて神の右に在す。御使たち及びもろもろの權威と能力とは彼に服ふなり。

神の子であるイエスは, 天使を牧師として使っています。(へブル人への手紙1:7, 詩篇104:4)

へブル人への手紙1:7 また御使たちに就きては『神は、その使たちを風となし、その事ふる者を焔となす』と言ひ給ふ。

詩篇104:4 かぜを使者となし熖のいづる火を僕となしたまふ

神の子であるイエスは, キリストの働きとすべてのものに対する支配を完成させました。(へブル人への手紙1:8-9, 詩篇45:6-7)

へブル人への手紙1:8 されど御子に就きては『神よ、なんじの御座は世々 限りなく、汝の國の杖は正しき杖なり。
9 なんぢは義を愛し、不法をにくむ。この故に神なんぢの神は歡喜の油を、汝の友に勝りて汝にそそぎ給へり』と。

詩篇45:6 神よなんぢの寳座はいやとほ永くなんぢの國のつゑは公平のつゑなり
7 なんぢは義をいつくしみ惡をにくむ このゆゑに神なんぢの神はよろこびの膏をなんぢの侶よりまさりて汝にそそぎたまへり

神の子であるイエスはすべてのものを作りました。(へブル人への手紙1:10, 詩篇102:25)

へブル人への手紙1:10 また『主よ、なんぢ太初に地の基を置きたまへり、天も御手の業なり。

詩篇102:25 汝いにしへ地の基をすゑたまへり 天もまたなんぢの手の工なり

神の子, イエスは永遠です。(へブル人への手紙1:11-12, 詩篇102:26-27)

へブル人への手紙1:11 これらは滅びん、されど汝は常に存へたまはん。これらはみな衣のごとく舊びん。
12 而して汝これらを袍のごとく疊み給はん、これらは衣のごとく變らん。されど汝はかはり給ふことなく汝の齡は終らざるなり』と言ひたまふ。

詩篇102:26 これらは亡びん されど汝はつねに存らへたまはん これらはみな衣のごとくふるびん 汝これらを袍のごとく更たまはん されば彼等はかはらん
27 然れども汝はかはることなし なんぢの齢はをはらざるなり

神の子であるイエスは, 神の右手に座って統治しています。天使は神の子供たちを助けるために働きます。(へブル人への手紙1:13-14, 詩篇110:1)

へブル人への手紙1:13 又いづれの御使に曾て斯くは言ひ給ひしぞ『われ汝の仇を汝の足臺となすまでは、我が右に坐せよ』と。
14 御使はみな事へまつる靈にして、救を嗣がんとする者のために職を執るべく遣されたる者にあらずや。

詩篇110:1 ヱホバわが主にのたまふ 我なんぢの仇をなんぢの承足とするまではわが右にざすべし